ライブCDアップグレード
すでにインストールされたaptosidをライブCDでアップグレードする機能はありません。 aptosidのインストールを始める前にまずブックマークやEメールも含めて、データのバックアップを!
データ・パーティションを別個に作ることを強く推奨します。 その利点は安定したデータや災害のときのデータ回復といった観点からみて計りしれないものです。
というわけでアプリケーションの設定などが保存されるべき場所は$HOMEということになります。 別の言い方をすれば、アプリケーションにとって設定を保存すべきコンテナというわけです。
ブックマークやEメールも含めて、常にデータのバックアップを!
ハードディスクにインストールされたシステムのDist-Upgrade
インストールされたシステムのアップグレードは'dist-upgrade'によって行います。 これによってずっと最新バージョンのパッケージやセキュリティアップデートのシステムをを維持していくことができます。
aptosidではこれを'dist-upgrade'と呼んでいて、ネットを通じて行われます
aptosidがサポートしているアップデートの方法は次のやり方だけです:
## Log out of KDE.
## Go to Textmode by doing Ctrl+Alt+F1
## logon as root, and then type:
service kdm stop ##If using another window manager replace kdm, for example with gdm
apt-get update
apt-get dist-upgrade
apt-get clean
service kdm start ##If using another window manager replace kdm, for example with gdm
dist-upgradeにapt-get以外の方法を使ってはいけない理由
adept, aptitude, synaptic, kpackageといったパッケージマネージャはSidに起こるような大きな変化 (依存関係の変更、パッケージ名の変更、メンテ用のスクリプトの変更など)に常にうまく対処できるようには作られていません。 これは別に上記のツールの開発者の過失というわけではなく、Debianのstableのために優れた道具を開発したことを讃えるべきですが、単にDebian Sidの特殊な要求に対処するのには向いていないというだけのことです。
パッケージを探すためにはどんなツールを使っても構いませんが、実際にパッケージのインストール/除去またはdist-upgradeをするときにはあくまでapt-getを使うようにしてください。
複雑な依存関係の入り組んだパッケージ選択にあたって, 少なくともadept, aptitude, synaptic, kpackageといったパッケージマネージャは決定論的に作られてはいません。 めまぐるしく変化するSidや、品質管理に疑問の残る外部レポジトリーのことも考えると, わざわざ破局を招いているようなものです。 (外部レポジトリーはaptosidに含まれていませんし、特に使用を勧めるものではありませんが、あれこれ使われているのが実際でしょう)。 もう一つ注意してほしいことはこれらGUIのパッケージマネージャはinit 5またはXウィンドウ上で実行される必要があることで、dist-upgrade (またはaptosidから推奨されていない'update')をXの上で行うのは、たとえ今日,明日は無事にすんでも、いつかきっとシステムに回復不可能なダメージを与えることになるでしょう。
それに比べてapt-getはやるべきことだけを厳密に行うプログラムです。 依存関係に問題があったら正確に指摘するので原因をデバッグ/修正できますし、もしapt-getが(ライブラリの移行などのため)現行システムの半分を消去しようとしていたら、何か変だぞとちょっと調べてみるのはそれこそアドミンの(つまりあなたの)仕事です。
そのためDebian自体の配布でも他のパッケージマネージャではなく、apt-getが使われているわけです。